世田谷区にお住まいで肩の痛みでお困りの方へ
1:これって五十肩?整骨院の先生が教える鑑別法
実は五十肩はいろいろある?
整骨院では五十肩で来院する方も多いです。しかし、昔から40~50歳になると肩が痛くなる人が多いと言う事で、昔からの呼び方で、五十肩とか、四十肩とか呼ばれてきました。医学が発達し、肩が痛い場合も、いろいろな場合があり、それぞれに病名がつくようになりました。そのため、昔から呼ばれている五十肩は、どの様な病名を五十肩にしよか?と整形外科業界でも検討が始まります。
その結果、広く五十肩は、こういう疾患を含めようという場合と、五十肩とは、そんなに広い疾患を含めないで、厳密にこの疾患!と決めようという形で、2つの使い方が出て来ました。
つまり、厳密に五十肩と言えば、こういう場合が五十肩という定義を決めてあります。しかし、患者さんには、難しい病気の説明をするよりも、簡単な分かりやすい病名を伝えた方が分かりやすいです。
そこで、整形外科でも整骨院でも、いろいろな広い肩の疾患を含める、広い意味で五十肩と説明する場合が多くなっています。
肩が固まって腕が上に上がらない・・・が本当の五十肩
五十肩を西洋医学の病名で言うと、「肩関節周囲炎」と言います。肩の関節の周りに炎症を起こして痛みが出ている病気の総称という事です。この病名だと、先ほど述べた様に、肩の周りに炎症を起こしている疾患はみんな五十肩と言えます。しかし、英語では五十肩をフローズンショルダーと言います。つまり、凍って固まった肩という意味です。
つまり、厳密な意味で五十肩は、肩の関節が固まってしまい、腕が上に上がらなくなっている場合が五十肩です。
痛みがある、なしとは別に、肩が固まって、上に上がらない場合が本当の五十肩と思って下さい。固まって上がらない場合です。
なぜ肩が固まるの?
どの関節も、動くためにある程度のすき間があります。また、関節を包んでいる袋(靭帯や線維)にも、ゆとりがあります。例えば洋服を着た時、腕回りがピチピチでゆとりがなければ、動かす事は出来ないですよね。関節も同じで、関節が動くためには、スペースや関節を包む袋に動くためのたるみがないといけません。
しかし、肩の周りに炎症が起きると、関節を包む袋のたるんだ部分がくっつきあってしまいます。また、関節を動かす時、筋肉同士が入り組んだ身体の中で上手にスライドして動きます。しかし、炎症を起こした結果、筋肉同士もくっつきあってしまい、筋肉同士や腱が上手に動かなくなります。その結果、関節が固まって動かなくなってしまうのです。
肩を挙げると痛くて上がらない・・も五十肩
肩を挙げると痛くて上がらない・・・。肩は挙がるけど、90度くらいで痛むなどの症状を訴える方がいます。肩の関節は固まっていないけど、肩を挙げると痛む場合があります。
これは、肩を挙げた時に、肩の中の腱が骨とこすれて痛めていて炎症を起こしている状態です。炎症を起こしている部分が当たって刺激されるので痛みが出ます。
先ほど述べた様にこれも肩関節周囲に炎症を起こしているので、広い意味で五十肩に含められる肩痛です。
同じ疾患でも実はいろいろな病名が付けられている
この様に五十肩は、肩の痛みの疾患のほとんどを含んでいます。肩関節周囲炎という病名も使いますが、もっと細かく、どこの部位を痛めているのか?で様々な病名があります。
腱板炎
上腕二頭筋腱長頭腱炎
棘上筋腱断裂
インピージメント症候群
などなど。
私達専門家は、解剖学を勉強し、単なる五十肩ではなく、どこの部位が、どの様な原因で痛めているのか?で細かく分類された病名を使って疾患を理解しています。
しかし、患者さんは、そんな難しい事を考えず、全部五十肩と理解してもらって構いません
肩を挙げると痛む場合、全部五十肩!
特に原因はないけど、肩を上に挙げると痛む、肩が固まって上に上がらない・・・という場合は全部五十肩だと思って下さい。
ただ、もちろん違う場合もあるので、肩の痛みが気になる・・。肩が上に上がらない・・などでお悩みの方は、世田谷区の八木整骨院にご相談下さい。
2:整骨院の先生が教える正しい五十肩の体操法
教科書や本に書いてある体操はあまり効かない?
教科書や五十肩の本に書いてある体操は、肩を無理やり上に挙げる体操が多いです。しかし、このやり方はあまり良い方法ではありません。なぜなら、肩が挙がるメカニズムから考えた体操ではないからです。
肩を無理やり挙げても痛いだけです
教科書には、肩を上に無理やり挙げるための方法がいろいろ書いてあります。棒やひもを使ったり、壁に指を這わせて挙げていったり・・・。また、動かさないと固まってしまう!と言われて、無理やり動かしている方もいます。しかし、痛いのに無理やり動かすと、痛めている場所を何度も刺激して、治るどころか、痛い場所がいつまでたっても治りません・・。
また、五十肩の場合、肩が固まっている場合は、無理やり動かしても、固まっている場所は動かずに、別の場所を動かして腕を挙げようとします。別の場所を動かして、ただ上に挙げるだけでは全く意味がないですよね。
動かする痛い場合は、痛みがでない動き方をやらないといけません。固まっている場合は、本来、固まっている場所を動かして、くっついて動かなくなっている場所をひっぺがえしていかないといけません。
肩の動きはまずは肩甲骨の動きから
肩は、肩の関節だけではなく、肩甲骨や鎖骨などが連動して動きます。また、肋骨や腰の骨、お腹の横隔膜など、他の部分も同時に連動して動きます。つまり、肩の動きが悪い場合、肩だけの動きだけをみていてもダメなのです。身体全体を見ていかないといけないのですが、やはり、まずは肩甲骨の動きを良くすることが一番先に行う事です。
肩がこる、背中が凝るような人は、当然肩甲骨の周りが固く凝っているので、肩を動かすときに肩甲骨が上手に動いていません。肩の痛みを訴えてる方は、まずは肩甲骨の動くを良くする体操をすることが重要です。
肩に負担がかかっている身体の歪みはないですか?
先ほど述べたように、肩の動きには、腰やお腹の横隔膜などに加え、骨盤の歪み、足首など身体全身が影響しています。整骨院では、肩の痛みを引き起こす身体の歪みがどこかにないか?をチェックして、問題の部分に対する施術や自宅での体操を指導していきます。
3:肩が痛い時は整骨院?整形外科?
痛みや炎症が強い時は整形外科
炎症が強くて痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤の注射や飲み薬を使った方が良いので、当院でも整形外科の方へ紹介状を渡して行ってもらういます。見た目が赤みを帯びていたり、触ると熱を持っていたり、少し腫れているな・・・と思った場合は整形外科をお勧めします。
リハビリが必要な状態なら整骨院がおススメ
炎症が強いわけではないが、肩の腱を痛めているために腕を挙げると痛んだり、肩が固まっているような場合は、理学療法などの電気施術や手技療法が効果的なので整骨院での施術がおススメです。